パナソニック HVAC & CC株式会社 様は、空気・水・食の領域を幅広くカバーし、家庭用エアコン、業務用空調機器、換気扇や空気清浄機、ヒートポンプ式の給湯機や温水給湯暖房機(A2W)といった空質空調事業に加え、食に関わる冷凍・冷蔵ショーケース、厨房機器などのコールドチェーン事業を展開されています。また、「空気、水、食。技術で支え、未来へつなぐ。」をブランドスローガンに掲げ、日々のくらしに欠かせない「空気、水、食」を支えるインフラが途切れないよう、100年を超えて培ってきた技術と現場力で、独自性のある製品・サービスを提供されています。
同社においてドーム球場や商業施設、地域冷暖房などの大空間熱源を担当する吸収式冷凍機部門は、ナチュラルチラーの開発・生産・保守において国内トップクラスのシェアを誇ります。しかし、過去に納品した熱源機器の長期運用ならではの課題を抱えていました。吸収式冷凍機は15年以上運用することから、長期の部品供給や、製造の続く限り、検査機の自社メンテナンスを担う必要があります。しかし、電子部品の生産終了に伴い継続生産ができなくなる等の理由で、保守メンテナンスでの部品供給が困難になるケースが発生していました。
タクミ商事の提案当初は基板の製作だけで解決できると想定していましたが、同社から課題をヒアリングする中で、20年以上前の設計のため開発・再設計が必要不可欠となりました。リバースエンジニアリングとしてまずはタクミ商事のEMS推進部が中心となり、自社在庫を中心に出来る限り入手性の良い部材を選定。さらに、生産終了となった部品の代替生産、部品に合わせた基板回路の再設計、そして設計当初から稼働する検査機の再設計を行いました。全部材をタクミ商事の物流センターで一括管理するとともに、最終的な製造まで全工程におけるアレンジやスケジュール管理をワンストップで推進することで、タクミグループのリソースを駆使して課題解決を行いました。
今後の展開変化の激しい半導体業界では、年月を経た際に従来の部材が入手・再開発できないケースも多々発生します。タクミ商事は特定の仕入先や製品に依存しない独立系商社として、国内外のネットワークを活かして半導体・電子部品メーカーと協業しつつ、自社在庫の活用により柔軟な調達体制を整えています。今後もサプライチェーンを強化するとともに、再設計やリバースエンジニアリングなどの加工・製造までお応えする多様なリソースも活かして、長期的なサポートを提供してまいります。