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SPECIAL CONTENTSタクミの小さな挑戦

タクミの小さな挑戦 03

ダイバーシティ&インクルージョンに取り組む自社農園「タクミファーム」の挑戦

PROFILE

わーくはぴねす農園

Jobに、Joyを。企業が抱える様々な障がい者雇用の課題を解決しながら、障がいのある方々が"仕事を通じて働く喜びを心から体感できる場所を提供したい"そんな想いから誕生した「わーくはぴねす農園」。タクミ商事はこの想いに賛同し、2018年から「タクミファーム」を運営しています。

多様な社員が、やりがいを持って活躍できる職場づくりへの挑戦

近年、ダイバーシティ&インクルージョンという言葉が広まってきました。 それぞれの個を尊重し、認め合い、良いところを活かす。障がい者雇用推進もそのひとつです。タクミ商事でも、多様な人材が働き続けられる職場を提供することに努めてきましたが、既存の業務だけでは難しかったのも事実。よりやりがいを持って働き続けられる職場をつくるためにはどうしたら良いのか。そう考え、ひとつの取り組みに辿り着きました。それが今回ご紹介する自社農園「タクミファーム」の運営です。

スタッフ7名と取り組む、自社農園「タクミファーム」

2018年11月から千葉県で自社農園「タクミファーム」の運営を開始しました。 現在、農場長2名と、障がい者スタッフ5名が働いています。栽培する野菜は、葉物野菜をはじめ、ズッキーニ、ミニトマトなどさまざま。採れたて野菜は、福利厚生の一環として各拠点の社員へお届けしています。

手探りではありますが、面倒見の良い農場長が、体調管理や投薬チェックなど常にサポートしているおかげで、設立以来同じスタッフが働き続けられています。 それぞれの特性を活かしながら、チームワークで和気あいあいと作業していました。採れたて野菜をお届けし社員と交流できることが、やりがいに繋がっています。

農場長の小倉さんと宮﨑さんにタクミファームの日々の様子やスタッフの方々についてインタビューしました。

農場長の小倉さん(右)と宮﨑さん(左)

スタッフ達は、責任を持って野菜と向き合っている

普段、皆さんは、どのように働いていらっしゃいますか。

小倉さん

スタッフ達は、元気に月曜日から金曜日まで農作業をしています。 朝はラジオ体操から始まります。種を撒いたり、水をあげたり、実をもいだり。 それぞれ野菜の生育に応じて作業しています。

小倉さん

タクミファームの特徴は、スタッフ一人ひとりにひとつのレーンを任せていること。 この働き方は試行錯誤した末に辿り着いたものなのですが、自分のレーンを持つことで責任感が生まれるようなんですよね。 しかも、毎日、自分のレーンの野菜に触れることで変化を感じやすくなる。 「今日は、土が湿っているから水は少なめでいいかな」とか「乾いているから水を多めにやろう」とか。 本人たちも前向きに取り組んでいるようです。 親御さん達も、その成長ぶりを喜んでいらっしゃいます。
ボードには、担当レーンで育てる野菜が書かれている

宮崎さん

各拠点へお届けすると、良く「おいしかったよ」などの声をいただきます。 その声もスタッフたちの励みになっているみたいで。社員の人たちが楽しみにしていると思うと、私たちも作りがいがありますよね。

農業の知識や技術は、どうやって身につけていらっしゃるのでしょうか。

小倉さん

本を読んで勉強したり、実際に植えて様子を見たり。 また、週に1回ほど農業アドバイザーが来てくれるので、困ったときは相談しています。 ただ、本当にわからないことだらけなので手探りですね。スタッフと一緒になって学びながら、取り組んでいます。みんな積極的に学んでいくので、本当に頼もしいですね。 「あれ、ここって、こうするんじゃないですか?」と提案してくれることもあって、私自身とても助けられています。

毎日、来るのが楽しみになる職場にしたい

今までで印象に残っているシーンを教えていただけますか。

小倉さん

例えば、ジャガイモを収穫した時のエピソードです。 土を掘っていくと、突然大きい実が出てきて、みんな「わあっ」と声をあげて喜んだことがあります。まるで宝探しみたいなワクワクと、感動を共有できるのが素敵な瞬間だなと思います。

農園の運営にあたっては、どのようなことを意識していらっしゃいますか。

小倉さん

スタッフのペースに合わせて、寄り添っていきたいと思っています。 例えば、道具の使い方。はさみを器用に使える人もいれば、上手く使えない人もいる。スタッフそれぞれです。上手く使えないときは「ゆっくりでいいよ」などの声をかけたりしています。 急がせないで、自分なりのペースで作業をすることが大切だと思っています。

宮崎さん

あとは、次に何を栽培したいか、できるだけスタッフの声を聞くようにしていますね。 育てたい野菜があれば、できる範囲でチャレンジするようにしています。 今後は、なにかしら地域社会への貢献もできたらいいなと思っています。

最後に、この農園をどのような場にしていきたいと思っていらっしゃいますか。

小倉さん

明るく、楽しく、働いてもらいたいと思っています。毎日楽しみに出会える場を作りたい。 そう思っています。

宮崎さん

私も同感です。ここに来れば、仲間もいる。みんなで仲良く、楽しく、長く働き続けられることが大切だと思っています。そんな場を、これからも作っていけたらいいなと思っています。

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