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SPECIAL CONTENTSタクミの小さな挑戦

タクミの小さな挑戦 01

新しい働き方をかたちにする、オフィスリニューアルプロジェクト

PROFILE

株式会社オカムラ

家具や什器の製造、オフィスやストアの設計・デザインなどを手がける同社。機能性と快適性を追求した製品とサービスを通して、オフィスから、学校、病院、スタジアム、 そして物流、商業施設まで、人が集まるあらゆる空間に新しい価値を創り続けています。

INTERVIEWER PROFILE

岩崎 典正 株式会社オカムラ
日本橋デザイン室 一級建築士

オカムラでオフィスコンサルティング、デザインに長年に渡り携わる。ユーザー目線で使いやすくがモットー。

椋 健治郎 タクミ商事株式会社
常務取締役

2017年より「出来ることから始める働き方改革」を掲げる。焦れど慌てずをモットーに邁進中。

働き方改革を強く推し進めるために

2022年、タクミ商事は本社をリニューアル。AV関連領域で多くの実績を持つユーテック社をはじめ、設計を担当するオカムラ社、プロダクトマネジメントを行う富士ビジネス社とともにオフィスを刷新しています。 今回のリニューアルの背景には働き方改革を一段と推し進めようとする狙いがありました。

タクミ商事 椋さん

タクミ商事が働き方改革に取り組み始めたのは、2017年のこと。まずグループウェアを導入したり、印鑑やFAXをデジタルツールに置き換えたりといった施策を実施していました。3、4年かけて浸透させたものの、徐々に成果が頭打ちになってきて。さらにコロナ禍で在宅勤務やWEB会議などこれまでにないワークスタイルも求められるようになりました。そこで新しい働き方を実現するオフィスをつくれないかと考えるようになったんです。

オカムラ 岩崎さん

タクミ商事さんは、100点満点の正解をすでに持っているというよりは、新しい働き方を試行錯誤している真っ只中という印象でした。その中で先にオフィスを変えてしまうというのは大きな決断だったのではないかと思っています。

構造上の課題も、独自のアイデアで解決する

今回のオフィスリニューアルは、半年間ものプランニング期間を経て実施。その中で独特な物件の構造が大きな障壁となっていました。

タクミ商事 椋さん

このオフィスはL字型。そして中央に3本の大きな柱がある。そういった構造上の制約が多い中で、どのように理想的なオフィスをつくればいいのか、毎日図面を見ながら悩んでいました。

そのような課題に岩崎さんは斬新な提案を行いました。

オカムラ 岩崎さん

3本の柱を取り込むかたちで中央に円状の会議室を設計し、円弧に沿うようなかたちで執務エリアを配置する提案を行ったんです。シームレスにつながる空間づくりや導線設計は特に意識しましたね。

「オフィスの目的は、コミュニケーション」と語る岩崎さん。その他にもコミュニケーションを促進する工夫は至る所に込められています。

オカムラ 岩崎さん

役員室の配置についても椋さんとよく議論しました。もともとオフィスの端にあったところを、あえて執務エリア内に設けました。秘匿性の高い話もするので天井まで仕切らないといけないんですが、その中でもつながりを損なわないようにガラス張りにしています。 また、ゲストを迎えたり、休憩に使えたりするラウンジも設けました。

新たなワークスタイルを社内に浸透させていく

オカムラ 岩崎さん

新しい働き方をサポートするオフィスをつくるのが私たちの仕事。しかし、社員のみなさんにとってここまで大規模なオフィスリニューアルは経験したことがありませんし、働き方もがらりと変わるはず。きっとコンセンサスを取っていくのは難しかったのではないかと思います。

特に今回のオフィスリニューアルを機に、固定席からフリーアドレス制へワークスタイルが変わることに。この転換の意義について椋さんが話します。

タクミ商事 椋さん

たしかに固定席は、デスク環境を“個人”に最適化できる側面はあります。しかし、もっとクリエイティビティを高めたり、生産性を上げたりするためには“目的”に最適化した方がいい。そのためにフレキシブルなフリーアドレス制を採ることにしました。もちろん『慣れている固定席の方がいい』という方もいるかもしれません。でも、『これは挑戦だと思ってほしい』と社員には伝えていきました。

よりよいオフィス環境を考え続ける

まだリニューアルから間もない現在。まだまだ新しい働き方の模索は続いています。

タクミ商事 椋さん

特にラウンジは、より良い活用方法を探している最中。簡単なオンライン会議をしたり、取引先さんと交流会をしたり、さまざまな使い方ができるはずですから。ただ、休憩している人の妨げになってもいけないし、メリハリの付け方については今もまだ考え続けています。

これから運用方法を工夫しながら、よりよい活用方法を見つけていく予定です。

オカムラ 岩崎さん

会社は生き物。成長するにつれて、現状のオフィスのかたちがフィットしなくなる部分は出てくるかもしれません。そんなときも運用の仕方を見直したり、家具の配置を変えたりしながら身の丈に合ったかたちを見つけていってくれればいいと思います。

働き方を刷新するオフィスリニューアルプロジェクト。タクミ商事では、これからもクリエイティビティと生産性を両立させる働き方に取り組み続けます。

総合企画
プロダクトマネジメント

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