【概要】

スウェーデンの半導体メーカーAcconeer社が開発したミリ波パルスコヒーレントレーダー（PCR）センサーA121は、高精度な距離、位置、動き検出および素材判定を行うことができます。この技術は、小型でアンテナ設計が不要な特長を備え、様々なアプリケーションに適用されています。

【特長】

A121は、60GHz Pulsed Coherent Radar（PCR）技術を使用した1チップソリューションです。小型でありながら最大20mの検出距離と高い精度が持ち、複数の物体の動きやジェスチャーを認識することが可能です。プラスティックなどの筐体にセンサー用の開口部を設ける必要がなく、広範な用途に適しています。

【アプリケーション】

AcconeerのPCRセンサーは、交通、スマートビルディング、インフラ、駐車場、産業/農業、ロボットなど広範な分野で利用されています。具体的には、街灯用の人感検知、液体レベル検知、駐車検知、ロボットの障害物検知などに応用されています。

【評価キット】

■XE121 :
A121搭載の評価ボードです。XC120、Raspberry Pi、STM Nucleo-64/144と接続評価できます。
■XC120 :
Cortex M7 MCUを搭載したコネクターボードで、A121からUSB HS2.0経由でWindows PCの「Exploration Tool」でデータ観測を可能にします。
■XS121 :
A121搭載のサテライトボードでXE121に最大4つ接続できます。
■XM125 :
A121を搭載したスタンドアロンモジュールで、32-bit ARM Cortex M4 MCUを搭載しており、小型かつ1.8V単一電源で動作します。
■XE125 :
XM125用評価キットでUART-USB変換機能により、WindowsPC上の「Exploration Tool」にてデータ観測を可能にします。レンズキットLH132とアセンブリ可能です。
■XM126 : NEW
A121レーダーセンサーとオンボードアンテナを含むBluetooth搭載モジュールです。ARM Cortex M4 MCUをサポートするNordic nRF52840と統合された直径33mmの円形モジュールです。